空想劇場

不思議な世界

9月25日まで渋谷ヒカリエの8/ART GALLERY/TOMIO KOYAMA GALLERYにて笹岡由梨子の展覧会「Command X」が開催されている。初めて見る作家だが、「絵画軸映像」という独自のアプローチで映像と絵画の接点の表現を模索する作家だという。CGや映像の技術が進化している現在において「手の痕跡「または「手触り感」のある映像作品を制作するのだがまるで一昔前のSFXのようなぎこちない映像表現は知っているようで知らない不思議な世界を展開する。

 

Command Xとは?

今回の展覧会は作家が愛犬の「死」をきっかけに読み始めた「聖書」を独自に解釈し視覚化したものだそうで展覧会タイトルの「Command X」は聖書の「十戒」とMacのショートカットキー「コマンドキーとX」の二つの意味を持っているのだそうだ。海外と違って宗教観の薄い日本人である作家が「世界の人と繋がっている感覚」から生まれた独自言語「ホロル語」によって構成される会場は非現実的現実を表し独自の空間となっている。なんとも不思議な作家と作品は面白いしある意味世界共通の表現を模索しているようにも感じた。

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不思議な動物のいる映像は是非会場で動きを見て欲しい。

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世界と繋がるような感覚と独自言語など独特の世界。

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空想劇場の架空の物語は数々の絵や図解で示される。

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作家が独自に開発した言語「ホロル語」による作品。

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アナログチックな懐かしいような独特な映像作品は面白い。