甘い記憶の絵画、小西真奈展「On Location」
白金のアートコンプレックスには4階ある各階に個性の違うギャラリーが入っている。
毎回のように全ギャラリーの合同オープニングがあるので楽しみなギャラリー。
そのひとつARATANI URANOギャラリーで小西真奈展が2月20日まで開催中。
彼女の絵はとても好きなタイプの絵で、何と言うか、純正統的な油絵なのだ。
「On Location」と題された今回の展覧会でもその好きなタイプの絵が並んでいた。
描かれるのはいつも家族の甘い記憶のような誰でも見ればどこか懐かしくなる情景。
一夏、または冬の家族旅行のアルバムを絵画にして残したようなシンプルな絵画だ。
20世紀を代表するアメリカの具象画家にエドワード・ホッパーという作家がいる。
何気ないアメリカの日常をシンプルに描いた作家だが小西真奈にちょっと似ている。
もしくは現代のアメリカ作家のアレックス・カッツも雰囲気が似た感じに思える。
見たままを素直に描く、そんな基本中の基本を愛を込めて誠実に行う絵画は素敵だ。
絵を見て癒されたい、もしくは和みたい、そんな方にお勧めの作家です。