とにかく圧倒的なスケール!村上隆の五百羅漢図展。
森美術館で10月31日から始まる村上隆の五百羅漢図展を見て来た。
「2001年以来14年ぶりとなる大規模個展」とのことだが大規模過ぎる!
唖然とするほどの圧倒的スケールの作品群はもう凄いの一言しかない。
200人の美大生を集めてアトリエにほぼ住み込みで制作をさせたというのも納得だ。
思い起こせば20年ほど前に村上隆のDO BOちゃんのバルーン作品をニューヨークのグラマシーアートフェアで見た時がこのスタイルの村上隆を目撃した最初だった。
その後、日本の美意識とサブカルチャーなどのコンセプトをスーパーフラットと銘打って突き進み海外に出て今や世界的な作家にまで上り詰めたのだから本当に凄い人だ。
世界で勝負するために自分が日本の何をアートとして捉え、どう表現するのか。
工房的な大人数の制作システムや新しい表現方法の確立、完璧主義を妥協することなく貫くなど、全てを厳しく見極める力こそが彼を今のポジションにしたのだと思う。
作品はもちろん凄かったが展覧会の最後にあったパネルでの村上隆のメッセージが日本の現代アート界を痛烈に批判してて驚いたし村上隆の根性を感じてとても尊敬した。