現代アートと暗闇と鮨。

東京で起きていることや日々体験した様々を紹介していこうと思います。とはいっても、おそらくアートや食といった自分の好きな話が中心になるはず。一回目はまさにアートと食の二つが同時に楽しめるスポットご紹介します!hiromi yoshiiギャラリーの吉井仁実さんが鮨屋をオープンすると聞いて最初はどんなお店か想像も出来なかったのだけど、出来たお店はやはり想像も出来ないようなお店でした。まず店内が暗い。バーみたいな雰囲気。その中で照明は壁に飾られた現代アート草間彌生のオブジェなんかにスポットがあてられているだけ。なんでも、寂れた美学を表現したかったのだとか。う〜ん、確かに壁には錆びた感じの素材が使われてるし、店の中央にひときわ大きく存在するカウンターも廃材を再利用した物だそうでかなりの侘び寂び感。従来の、明るくて清潔!みたいな鮨屋の雰囲気は微塵もない。本当、変わったお店です。お鮨はこの道30年のベテラン大将が握る本格派、美味いです!この大将との出会いが吉井さんにお店を出させる気にさせたのもうなずける。コースしかないけど前菜にはスープ的なものやサラダ的なものが出されてフレンチみたいなお洒落さ。そしてその全てが一流陶芸家の器で出されるのもさすがオーナーがギャラリーやってるだけあるなと感心いたしました。「食を通して現代アートの魅力を伝えたい」のだそうです。店の奥に続く長いカウンターの半分以上は使わないのでわずか8席だけの予約制。もちろんお値段もそれなりですがここまで個性的な鮨屋は広い東京といえども他にはないと断言しましょう!インバウンド需要の外人とかにも受けそうだなあ。海外セレブとか来ちゃいそうですね。

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